全国Q地図では、2025年6月22日から全国の赤色立体地図、CS立体図などの地形表現図の閲覧ができるようになりました。

すぐに地図を見たい方はこちらのリンクから
全国
基盤地図情報(標高)1mメッシュ(DEM1A)【Q地図】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
基盤地図情報(標高)5mメッシュ(DEM5A)【地理院】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
基盤地図情報(標高)5mメッシュ(DEM5B)【地理院】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
基盤地図情報(標高)5mメッシュ(DEM5C)【地理院】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
基盤地図情報(標高)10mメッシュ(DEM10B)【地理院】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
シームレス標高タイル陸域統合DEM【産総研】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
シームレス標高タイル統合DEM【産総研】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
都道府県・エリア限定
宮城県0.5mメッシュ【林野庁】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2021~2022年度栃木県0.5mメッシュ【産総研】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2022~2023年度東京都0.25mメッシュ【産総研】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2019~2022年度神奈川県0.5mメッシュ【産総研】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2021富山県0.5mメッシュ【林野庁】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2024年石川県能登0.5mメッシュ【Q地図】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2024年石川県能登0.5mメッシュ【林野庁】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2022年度石川県能登東部0.5mメッシュ【Q地図】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2020年石川県能登西部0.5mメッシュ【Q地図】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2024年石川県能登5mメッシュDSM【地理院】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2024山梨県0.5mメッシュ【林野庁】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2019~2023年京都府0.5mメッシュ【林野庁】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2021~2022年度兵庫県0.5mメッシュ【産総研】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2018~2023年度鳥取県0.5mメッシュ【鳥取県】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
岡山県0.5mメッシュ【林野庁】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2019愛媛県0.5mメッシュ【林野庁】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2018年度高知県0.5mメッシュ【産総研】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
2022長崎県0.5mメッシュ【林野庁】 赤色立体地図 CS立体図 斜度(傾斜量)図
全国Q地図でできること
- 全国の赤色立体地図やCS立体図、斜度(傾斜量)図がブラウザ上でシームレスに閲覧できます。
- 航空レーザ測量による5m、1m、0.5m、0.25mメッシュを使用した赤色立体地図等が閲覧できます(メッシュ間隔は、エリアによります。航空レーザ測量によるデータが未整備のエリアもあります)。
- 描画に使用する標高データ(標高タイル)の切り替えが可能です。
- 国土地理院の基盤地図情報(標高)1mメッシュや、産総研のシームレス標高タイル、林野庁・都道府県のデータを選択可能です。
- 全国Q地図で閲覧可能な他のレイヤー(例えば過去の空中写真や法務局公図)と自由に重ね合わせて表示可能です。
- 計測や図形描画が可能です。
- 出展を明示すれば、SNS、ブログ、Webサイト、書籍、雑誌、新聞、テレビ等に利用可能です。
赤色立体地図について

赤色立体地図は、傾斜の急な面を赤く、尾根は明るく谷は暗くなるように表現した地形表現手法です。等高線が読めなくても直感的に誰でも地形を理解でき、等高線では表現が困難な微細な地形の起伏も表現できるという特長があります。
赤色以外の色でも作成可能ですが、赤色で作成した際に多くの人が強い立体感を感じるということで、通常、赤色を用いて作成し、名称も赤色立体地図と名付けられています。
この技術は、2002年に開発され、アジア航測株式会社が特許を保有していましたが、この特許の期限満了により、現在は自由に利用可能となっています。すばらしい地形表現手法を発明いただいたアジア航測・千葉様に深く謝意を表します。
※赤色立体地図に関する特許は複数あり、一部の特許は現在も有効ですが、全国Q地図では現在も有効な特許技術は使用していません。
赤色立体地図について詳しくは、以下を参照してください。
- アジア航測「赤色立体地図」
- 【論文】千葉達朗・鈴木雄介(2004)赤色立体地図-新しい地形表現手法-,応用測量論文集,15,81-89. ※全文読めます。
- 【論文】千葉達朗・鈴木雄介・平松孝晋(2007)地形表現手法の諸問題と赤色立体地図,地図,45巻1 号, 27-36 ※全文読めます。
CS立体図について

CS立体図は、地形の曲率(Curvature)と傾斜(Slope)を組み合わせた立体表現です。尾根が赤く、谷が青く表現されます。
長野県林業総合センター・戸田氏によって開発されました。CS立体図を開発し、技術をオープンにしていただいたことに深く謝意を表します。
戸田堅一郎「安全な路網計画のための崩壊危険地ピンポイント抽出技術-CS立体図を用いた崩壊危険地形判読技術の開発-」『長野県林業総合センター研究報告』32号、長野県林業総合センター、2018
技術的な仕組み
本機能は、標高値をRGB値として記録した地図タイルである「標高タイル」をもとに、ブラウザ上で演算を行って赤色立体地図等の画像を生成する仕組みを採用しています。

※上図中の立体表示については、全国Q地図MapLibre版で可能です。
全国Q地図での閲覧メリット
- 地理院地図など、ほかにも赤色立体地図が閲覧できるサイトはありますが、全国の赤色立体地図等が閲覧でき、かつ、航空レーザ測量による詳細なデータが利用可能であるという点において、おそらく全国一のサイトと考えています。これは、標高タイルから赤色立体地図等を描画する仕組み、すなわち、標高タイルさえあれば赤色立体地図等を表示できるという仕組みを採用しているためです。
- 赤色立体地図を他の地図レイヤーと重ね合わせて表示できます。
- 距離計測や作図も可能です。
Q&A
Q1: 利用料金はかかりますか?
A: 赤色立体地図、CS立体図、斜度図の閲覧は無料です。
ただし、全国Q地図は、個人が趣味で運営している非営利のウェブサイトです。このサイトを継続的に運営していくためには、サーバー利用料、パソコンや記録媒体の更新、地図データの整備など、さまざまな経費が必要となっています。より良いサービスを提供し続けられるよう、皆様からのご支援を受け付けております。全国Q地図をサポートする(クレジットカード決済)
Q2: どのデバイスで利用できますか?
A: PC、スマートフォン、タブレットなど、Webブラウザが動作するデバイスでご利用いただけます。
ただし、WebGLが使用できない古い端末では表示できません。
Q3: 表示した地図画像を印刷したり画像をダウンロードしたりできますか?
A: 可能です。PCで表示し、画面右上の「印刷」ボタンから赤色立体地図やCS立体図の印刷が可能です。また、「共有」ボタン→「表示している地図を画像として保存します」をクリックし、赤色立体地図やCS立体図の画像のダウンロードが可能です。
Q4: 閲覧可能な地域は?
A: 日本全国の地図を閲覧できますが、利用可能な標高データはエリアによって異なります。
また、高解像度ではないものの、シームレス標高タイルを使って、世界の赤色立体地図(海底地形含む)も表示可能です。
Q5: 赤色立体地図の権利関係は問題ありませんか?
A: アジア航測株式会社が保有していた特許の期限が満了しているため、権利上の問題はありません。
Q6: 標高データの更新・拡充は?
A: 新たな標高タイル(数値PNGタイル)が整備されれば、本サイトでも順次反映予定です。
想定される活用分野
防災
- 土砂災害危険箇所の確認
- 洪水浸水想定区域と微地形の関係把握
- 避難経路の地形確認
考古学・歴史研究
- 遺構・古墳・山城の探索
- 古道の痕跡調査
土木・建設
- 工事計画地の地形確認
- 切土・盛土の検討
- アクセス道路の計画
登山
- 登山ルートの地形確認
教育・研究
- 地理教育での活用
- 研究対象地域の地形特性把握
- フィールドワークの事前調査