2024年5月、国土地理院の「平成24年1電子地形図25000図式(表示基準)」が一部変更されました。改正前の図式や新旧対照表は公開されていませんが、たまたま以前ダウンロードしていた変更前の図式2があったため、比較して変更点を探してみました。
なお、目視でざっと比較した結果であるため、見落としがあるかもしれません。
枯れ川
枯れ川の適用基準が、「枯れ川は、時期により水の流れない部分に適用する。」と明示されました。
なお、平成14年図式では、「かれ川とは、通常、水の流れていない川をいい、断続している河川の流路を明示する場合に適用する。最上流部には適用しない。」とされていました。
特殊鉄道
特殊鉄道の記号は、「鉄道事業法に基づく専用鉄道に該当しないものに適用する」旨が明示されました。なお、従来から、鉄道事業法に基づく鉄道は、普通鉄道の記号を適用するとされていたため、この変更に伴う表示の変更はないものと思われます。
隠顕岩
平成14年図式まで存在した、水面下の珊瑚礁を示す青い隠顕岩の記号が復活しました。今回の図式変更で一番の変更点と思います。
この記号は、沖縄県の宮古島周辺(八重干瀬など)で使用されています。例えば、「ウルグス」という注記は、何を指すか不明瞭でしたが、青い隠顕岩の記号が復活したことで、何を指しているかが明確になりました。
ちなみに、このエリアの水面下の珊瑚礁は、空中写真にもはっきりと写っています。
使用する文字
こちらも変更されています。
コメント