全国Q地図では、2025年9月13日から全国の等高線の地図が閲覧できるようになりました。
等高線を見る(産総研シームレス標高タイル陸域統合DEMによる等高線。背景は、赤色立体地図を濃度50%で表示しています。)

全国Q地図でできること
全国Q地図は、国土地理院の地図サイト「地理院地図」をカスタマイズした地図サイトです。
その全国Q地図の独自機能として、DEM(数値標高モデル;グリッド形式の標高データ)から等高線を生成して表示できる機能を提供しています。
この機能により、等高線だけの地図を表示したり、精度の高い航空レーザ測量による等高線を表示したりすることが可能です。
- 全国の等高線図がブラウザ上でシームレスに閲覧できます。
- 航空レーザ測量による5m、1m、0.5m、0.25mメッシュを使用した等高線図が閲覧できます(メッシュ間隔は、エリアによります。航空レーザ測量によるデータが未整備のエリアもあります)。
- 描画に使用する標高データ(標高タイル)の切り替えが可能です。
- 国土地理院の基盤地図情報(標高)1mメッシュや、産総研のシームレス標高タイル、林野庁・都道府県のデータを選択可能です。
- 全国Q地図で閲覧可能な他のレイヤー(例えば赤色立体地図や空中写真)と自由に重ね合わせて表示可能です。
- 計測や図形描画が可能です。
- 出展を明示すれば、SNS、ブログ、Webサイト、書籍、雑誌、新聞、テレビ等に利用可能です。
等高線について
地図上で、標高が同じ地点を結んだ線です。等高線を見ることで、尾根や谷といった地形や標高を知ることが可能です。

全国Q地図では、地形図の等高線同様に、主曲線は細く、計曲線は太く表示しています。
例:主曲線10m間隔、計曲線50m間隔
なお、等高線の間隔は、ズームレベル(縮尺)によって変わります。
技術的な仕組み
本機能は、標高値をRGB値として記録した地図タイルである「標高タイル」をもとに、ブラウザ上で演算を行って等高線を生成する仕組みを採用しています。

活用方法
正確な地形の把握
航空レーザ測量による標高データが整備されているエリアでは、高精度な等高線の表示が可能です。

盛土の把握
全国Q地図では、開発前の地形が分かる古い地形図を公開しています。古い地形図のレイヤーに、DEMによる現在の等高線を重ね合わせることで、開発前後の等高線を比較・解析し、盛土の範囲や盛土の深さを把握することが可能です。

滝探し
地形図に滝の記号がなくても、谷の部分で等高線が密になっている部分には滝があることが多くあります。
